「地域に住んでいる人の考え方・自由さが一番大きい」
ハイザーさんはアメリカのカリフォルニア生まれ。シンガポールで会社員として過ごす中で、カウンセラーとともに自分自身を見つめなおし、人生の方向性について考えました。「人生をさらに豊かにしたいと思い、世界30数カ国を巡って何年間も移住先を考えてきました。ある時、知人に藤野を紹介され、実際に来てみると『藤野がいい!』と思い、移住しました」。
ハイザーさん一家が移住を決断した大きな要因は「地域に住んでいる人の考え方・自由さが一番大きい」と語ります。「住んでいて、人間関係が楽で、自然で居られるから気持ちが楽なんです。ここは社会に入りやすい所だと感じています」。
藤野地区は、昔からトランジション・タウンとしての思考があり、「これが好き」というこだわりを持った人たちが集まるからか、次から次へと新しいイベントが出てきて、楽しいことが新しく自然に作りあがることが魅力です。地域通貨の萬(よろず)による相互コミュニケーションや隔週に開かれるビオ市では、「買い物をしなくても人と話すためだけに行ってもとても楽しい」といいます。
やりたいことが多すぎて毎日が充実していると言うハイザーさん。「ここに居て幸せと確実に思えます。仕事で都心から戻ってきて、駅を出ると『戻ってきたな~』って感じる場所の良さ、人々が作り出した雰囲気の良さ、すべてが魅力なんだと思います。これからも楽しく暮らせていけたら良いな」と未来を思い描きます。
平成30年2月取材